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次回配信日は、3月2日です。





京都の町並み


法然上人と聖光上人談義の様子48巻伝より


2月9日熱海豪雪後の雪解け

「これは何の行列ですか?」

 建久8年(1197)京都の八坂神社方面へ行列ができていたと言います。並んでいる人に、それを尋ねるとこう答えます。

「あの神社付近にある吉水(よしみず)の禅室で、比叡山から降りて来られたお坊さんが、有難いお話をしてくださっているそうな。」
「あの、智慧第一と讃えられた法然上人ですか?お目にかかりたい!」

 そう願って、吉水の禅室へと向かったのは、当時福岡県飯塚市にある明星寺(みょうじょうじ)の三重塔(五重塔)の復興を任された聖光上人(しょうこうしょうにん)でした。塔の中のお仏像を仏師・康慶(こうけい)に依頼するため、京都へ三ヶ月滞在されていた時のことでした。

 その禅室でお話をされていたのは、当時65歳の法然上人。都の人々が法話を拝聴するために列を成していました。しかし、お会いしたいと願う聖光上人の心中は「法然上人がいくら智慧深いといっても、私ほどではあるまい」と思われていたのではないかと伝わっています。
 というのも、聖光上人は、22歳で比叡山に上がり、通常は12年間修行しなければならない所、優秀な為29歳で比叡山を降り、さらには九州の天台の聖地、油山(あぶらやま)のトップを任されている方でした。法然上人との対面された時は聖光上人36歳。油が乗り切った聖光上人、慢心の心があったといいます。いよいよ法然上人とのご対面です。

「あ、法然上人。私は九州油山より参りました聖光房弁長と申します。是非法然上人のご法話を拝聴したく…」
聖光上人が法然上人に問いかけると、
「油山で天台学を修めておられる方ならば、私がお伝えしているお念仏のみ教えを3つに分けてご説明いたしましょう。」
と、聖光上人の教養の深さに合わせてお話をされました。
「聖光上人よ。お念仏の種類も大きく分けると、摩訶止観の念仏と、往生要集で勧める念仏と、善導大師が明かした本願念仏と3つありますよね?」
聖光上人は、
「はい、そのようにございますね。」
法然上人は、
「私がお伝えしているお念仏は、心を静めて仏さまの姿を観る事を目的としたお念仏ではないのですよ。(摩訶止観の念仏)或いは、優れている人には難しい修行を、できない人には声に出すお念仏をといった、テキストを読んで理屈でわかっていくお念仏でもないのですよ。(往生要集で勧める念仏)私がお勧めしているお念仏は、善導大師のお勧めくださったお念仏です。つまり、自らの力ではなく、阿弥陀さまの本願力で生死輪廻の苦しみから救っていただくことをお伝えしております。」
 そのように、三種(三重)のお念仏を明かし、勧めているのは極楽浄土へ往生することを目的とした称名念仏であることをお伝えされました。
「自分の力ではなく、阿弥陀さまの力で救っていただく」という概念は、自力で生死の解決していくことを比叡山で学んでおられた聖光上人にとって、法然上人の言葉は衝撃でありました。しかし法然上人のお人柄から発せられるそのお言葉は、この上ない説得力がありました。法然上人の深く広い知識は、まるで崑崙山(こんろんさん)の頂上を仰ぐようであったとも伝記にあります。

 実は、聖光上人32歳の時、義理の弟の三明房(さんみょうぼう)が目の前で突然発作を起こし、生死を彷徨った(そのまま頓死したという説もあり)姿を見て、何もできず、うろたえてしまったことがありました。
「今まで、何事にも動じない境地になるために比叡山で修行や学問を積んできたのに…心が勝手に騒ぎ出す…自分もいつかこのようにもがき、いたみ、苦しむのか・・・」
 生死の解決は、知識や学問ではどうにもならない。自らの力ではどうにもならないと感じた過去があったのです。そんな過去があったので、法然上人の「私たちの心は静まりません。だから阿弥陀さまの力で掬い取っていただくのです。」というお言葉にどれだけ救われたことでありましょうか。
 お二人の初対面の談義は、午後2時から10時間にも及んだと言います。聖光上人の驕りの心はすっかり消え去り、「法然上人に永く仕えたい」という心が芽生えていきました。このことを縁に、聖光上人は、油山の学頭という地位を捨てて、法然上人の弟子となっていくのです。

「我大師釈尊は、ただ法然上人なり」と、聖光上人は言葉を残しています。この聖光上人こそ法然上人のお念仏のみ教えを、増やすことなく、減らすことなく、過たずに未来へ伝えた浄土宗の二祖さまであります。
 私たちの命は有限です。だからこそ、いつか訪れる我が身の一大事のために、今からお念仏をおとなえするのです。二月は聖光上人御往生の月。南無阿弥陀佛と申す毎日を心がけましょう。

 海福寺  瀧 沢 行 彦 









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

宗祇法師の会 (2月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
2月16日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
2月20日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
常林寺 住職 山田 太壱 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
3月20日(金) 同時刻  正見寺 副住職 杉本 昌隆 師

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月20日(金) 【11時】法要、【法要後】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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