願成寺ホームページは、 こちら(https://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、5月15日です。





新緑の美しい楠


楠の下は


竹の落葉


ネギ坊主


ネギに蜜蜂が

 桜を楽しみ、新緑の時期を迎えた。季語に「山笑う」とあるが、境内の草木が芽吹き新緑の装いである。よく観察すると、雑草も色を添えている?

 願成寺には、山門代わりの大きな楠2本が人々を迎える。三島市では一番大きな楠で、樹齢300年ほど、平成8年には、市の天然記念物に指定されている。
 ご承知のように常緑樹であるが、落葉がないわけではなく、新緑のころこそ同時に落葉のシーズンである。楠の葉は、我が子の新芽を確認してからの落葉となるのである。おおかたの人は燃える新緑に目を奪われているが、管理する木の下にも目がいってしまう。その量は、箒で掃くのではなく、熊手でかき集めるのである。お手伝いの人の手を借りての清掃となる。また楽しからずや。

 竹もまた今が落葉の時期である。寺の本堂の傍に竹藪がある。昭和の初めごろ、総代さんが竹の子が取れるからと、植えてくれたという。ありがたいことに、毎日が竹の子のご飯であり、文学講座など人寄せには、竹の子ご飯の振る舞いとなる。
 やはり楠のごとく、今が落葉の最シーズンである。葉が薄く小さい竹の葉は、雨が降るとペェッタリと地面に張り付いてしまうのである。何ともやっかいな葉であることは、一般の人は知るよしもないことである。

 願成寺菜園に目を向けると、ネギが頭立ちしてネギ坊主の最盛期となる。みなが、坊主が出てきたら終わりだという。ネギは花を咲かせるために、すべてのエネルギーを坊主に注ぐ生殖活動に入る。よって葉は固くなり、食用には向かなくなる。人々は決して種を取ろうとはしない。無残に取り捨てられるだけである。
 ネギは坊主をとられると、生殖活動から成長活動へとスイッチが切り替えられ、また柔らかいネギ達の再来となるのである。
 「ネギ坊主が!」と、摘み取られ捨てられていくことが、坊主である私には少し気にかかることではある。
 蜜蜂にとっては、蜜を集める大切なところであることが、いささか救いになるように思う。

【山笑う】
 「山笑う」は、春の山の草木が芽吹き、明るい様子を表す俳句の季語です。具体的には、春の暖かさで花々が一斉に咲き、木々が芽吹き、地面からは山菜が生えてくるなど、にぎやかな山の様子を擬人化して「笑う」と表現しています。( AI による概要)

【また楽しからずや】
「楽しからずや」は、「なんて楽しいことだ」や「なんと楽しいことだろう」といった意味の反語です。「〜ずや」は「〜ないだろうか」という疑問形ですが、ここでは「なんと〜ではないか」と強調して肯定的に表現しています。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
5月16日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
福泉寺 住職 岩佐 剛昇 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
6月20日(金) 同時刻  願成寺 住職 魚尾 孝久 師

 

宗祇法師の会 (5月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
5月26日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大施餓鬼会のお知らせ

 お施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、み仏の教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、お札を郵送申しあげます)。

日   時
5月30日(金)  【PM2:00】 法要
法   話
住職
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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