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次回配信日は、12月15日です。





境内散策 今朝の観音堂


境内散策 ツワブキの群生


境内散策 紅葉しない山もみじ

 師走を迎え、今年も残すところ30日あまりとなった。猛暑から残暑と続いたが、さすがに朝は冬の到来を感じさせる今日この頃である。暮れの忙しさに追われると、あっという間に、お正月を迎えてしまうであろう。
 しかし子供にとっては待ち遠しいお正月であったが、暮れのうちにしなければならないことが多かった。まず大掃除である。畳をあげて叩く男衆、割烹着に手拭いを被った女衆が象徴的な光景であった。子供は本堂の雑巾掛けである。

 25日を過ぎると、お金を渡され、床屋に行って綺麗になってこいという。床屋は大晦日の夜中過ぎまで営業していた。職人たちが仕事を終えてからの散髪であったためである。
 三島だけのことであるが、小学生が床屋に行くと「お駄賃(おだちん)」10円をくれる店である。決してまけてくれるのではなく、正規の金額を払うと、お駄賃として10円がいただけた。こうした情報はすぐに広まって、多くの子供が集まり、2時間ぐらいは待たなければならなかった。駄菓子屋さんの商品が、3円5円の時代である。大変にうれしかったが、いつの間にか無くなってしまった。

 冬休みになって、毎日が日曜日であるが、テレビがあるわけなく、野山を駆け回るのが遊びであった。しかし自分たちのテリトリーから出ることはない。よその学区、よその町内は、なんとなく怖かった。我々の縄張りは陸軍墓地(城山)であった。

大晦日になると、新しいパンツとシャツが用意されていた。お正月はこれ着るようにと。ようやく待ちに待ったお正月を迎えることになる。

東くめ作詞、瀧廉太郎作曲、唱歌「お正月」の歌詞に
  「もういくつねると お正月
   お正月には 凧(たこ)あげて
   こまをまわして 遊びましょう
   はやく来い来い お正月」
とあるように、お正月を指折りながら待ったものである。お年玉をもらって、三嶋大社境内の露店やおもちゃ屋さんに、かけ参じた。おもちゃ屋さんも、元旦から営業していたように思う。

 子供の頃は、お正月をはじめ、どうして待ち遠しいことが多かったのであろうか?今はあっという間に一日が過ぎ、あっという間に一年が過ぎてしまう。
 残り少ない人生を、ゆっくり過ごしたいものである。リニアや新幹線ではなく、鈍行電車のように、ゆっくりと景色を楽しみながら。

 そうだパンツとシャツを買いに行こう。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第2日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加をお願いいたします。当日は「芋おでん」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月10日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
12月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺住職 小島 健布 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
1月19日(金) 同時刻  大泉寺住職 小島 健布 師

 

宗祇法師の会 (12月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
12月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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