願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、10月2日です。





二連の数珠


弟子玉の紐


阿弥陀さまのキリークが入った水晶

 9月8日、海福寺第二十五世廣運上人の満中陰(四十九日)の前日、表葬儀をお勤めさせていただきました。台風13号が接近するなか、不思議なことに海福寺は雨風なく、穏やかに儀式をすることができました。

 その会葬者の中に、中野さんという男性の方がご参列くださいました。この方は、今年3月に海福寺で行われた五重相伝会(ごじゅうそうでんえ)をお受けになってくださいました。五重相伝会とは、五日間、檀家さんがお寺に通って法話を聞いたり、お経をおとなえし、お念仏をおとなえする大切さを体験する行事です。
 そんな中野さんが、住職の御霊前に、手作りのお数珠を奉納してくださいました。手作りのお数珠を手がけてくださった理由を、メールにて教えてくださいました。

〈中野さんメール内容〉
   父(※中野さんのお父さま)の葬儀の頃から(十年くらい
  前)、住職さんの体調が悪いと見て感じました。五重前くら
  いに足を切断したと聞き、浄土宗のしきたりやルールでは良
  くないかもしれませんが、五重の後から住職さんの身の
  「苦」が少しでも阿弥陀さまの御力で減ればいいなと、庭の
  柿と梅で少しずつ球を削り、数珠にしました。浄名には阿弥
  陀さまのキリークが入った水晶、弟子玉の紐は色んな現世の
  色をイメージして白と灰色のボンボンは煩悩が薄れていくイ
  メージです。本当はもっと早く完成させたかったのですが、
  完成した時にはお知らせを受けた後でした。念仏を念じなが
  ら作ったのですが、間に合わなかった・・・。申し訳ない気
  持ちしかありませんが、なんとか住職さんと阿弥陀さまに届
  けたいと、ずっと思っていました。

 このような想いで、お数珠を作ってくださったと教えてくださいました。頂いた二連のお数珠は、一つ一つ丁寧に手間暇かけて作られたことが、手に取ってすぐにわかりました。南無阿弥陀仏とおとなえしながら手がけてくださった念珠は、まるで、住職の心身の苦しみを吸い取ったかのような印象を受けました。
 浄土宗の宗義では、身体の病を治すための念仏ではない。確かにそうかもしれませんが、阿弥陀さまは、中野さんの想いを受け取って、住職の苦しみ和らげてくれたと思います。何よりも住職の苦しみが少しでも除かれるようにと、念じてくださる檀信徒の方々の心が、本当に有り難く心が温かくなりました。

    よく見れば 親を送りし 人ばかり (自作)

 会葬者の皆さまを拝見いたしますと、すでにご家族を送られた方が多く見受けられました。中野さんも先にお父さまをお送りされた方です。そのご経験から、私たち家族の心情を慮ってくださったのでありましょう。
 浄土宗のお数珠は、お念仏、南無阿弥陀仏を常におとなえし続けていくために使う道具です。よって、必ずしも数が大切なのではないのですが、毎日100遍となえよう。200遍以上となえようという習慣が、自ずと多念になり、念仏相続となります。

 また私たちが再会を果たすことができる場所は、阿弥陀さまの構えられた西方極楽浄土しかないと、信を深めた「念仏の聲が納まった手作りの日課数珠」のご奉納でありました。

 海福寺  瀧 沢 行 彦 









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
9月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
金剛寺住職 水田 真道 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
10月20日(金) 同時刻  霊山寺副住職 山田 高之 師

 

宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

願成寺古今伝授杯2023

小学生百人一首競技かるた大会

 「三島せせらぎ会」 西郷直樹永世名人・川瀬将義名人ほか指導のもと、「願成寺古今伝授杯2023」争奪戦がおこなわれます。初心者大歓迎です。また、賞品 全員に参加賞あります。

日   時
10月29日(日) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺本堂 TEL:055-975-1763
参 加 費
小学生40名(参加方法は追って掲示します)
主   催
願成寺古今伝授杯実行委員会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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