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次回配信日は、5月15日です。





欅、楠、桜の新緑


マツバウンラン [松葉海蘭]


単なる雑草?


玄関前にも


紅葉も


欅も

 新緑を迎え、木々はそれぞれに緑の濃淡を描きながら萌え出でています。写真右の深緑は欅、左の淡い新緑は楠、下は桜と色彩豊かな5月を迎えています。

 萌え出ずるのは木々ばかりではなく、草花もまた元気に芽を出し花を咲かせます。ふと見ると、かわいらしい小さな花が咲いているのではないですか。たまたま植物に詳しい方がいましたので教えを請うと、「マツバウンラン」、漢字では「松葉海蘭」で、葉が松葉のようで花は海蘭に似ているからとのことでした。
 小さな青紫の花は可憐にも見えて、しばし心和むものでした。花の色は圧倒的に黄色が多く、つぎに赤と白でしょう。花は人間に愛でてもらうために咲くのではなく、どこまでいっても、子孫を継承することを考えているのです。そのためには虫たちが好む黄色の花を咲かせ、さらには虫たちが好む密や香りまでも用意するのです。花の必死さを考えると、「青色の花は少ないね」など、気楽に眺めているわたしなどは、失礼極まりない者でしょう。

 マツバウンランについて調べると、北アメリカ原産の帰化植物であり、九州から本州関東以西に帰化しているという。帰化というと、「アメリカザリガニ」や「セイタカアワダチソウ」に「ブラックバス」などともに、日本の生態系を脅かすと嫌われがちであるが、必ずしもそうではありません。
「シロツメグサ」などはおもしろい歴史を持っています。 
   漢字表記は「白詰草」。江戸時代にオランダから長崎に輸
  入されたガラス器を衝撃から守るため、乾燥したクローバー
  を緩衝材として使用していた。そこでクローバー全体を指す
  名称として「詰草」という日本語が生まれた。本種は白い花
  をつけることから白詰草と呼ばれる。
   明治以降、あらためて牧草として導入され、繁殖力が旺盛
  なため全国各地に分布を広げた。1938年の文献で、「日本國
  中至る處」繁殖しているという記述を確認できる。根粒菌の
  作用により窒素を固定することから、地力が向上する植物と
  して緑化資材にも用いられている。
   芝草や果樹園の下草、法面などの保護(法面緑化工)にも
  利用される。その他、花の首飾りや花冠など、草遊びの材料
  として利用される。濃厚な蜂蜜が得られる。
  (ウィキペディアによる)

 今までは気の付くことがなかったが、境内には「マツバウンラン」ばかりではなく、その名前をわたしはまったく知らないのですが、相当数の草たちが元気に芽を出しています。一般的には雑草と呼ばれる草花です。なかには実生で、紅葉や欅の発芽も見られます。
 しかし、草取りとはそのすべてを取り除く作業です。感傷にひたっている場合ではないのです。さあ、きれいにと頑張るだけですが、一輪の花が心豊かにしてくれたことは間違いないことでした。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
5月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
萬松院住職 吉田 宏得 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
6月16日(金) 同時刻  福泉寺副住職 岩佐 剛昇 師

 

宗祇法師の会 (5月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
5月22日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年よりお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、お札を郵送申しあげます)。

日   時
5月30日(火)  【14時】法要
法   話
増上寺布教師 瀧沢 行彦 上人(熱海市 海福寺)
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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