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次回配信日は、4月1日です。





勢至丸尊像


勢至丸像銘

 昨年、京都の浄土宗総本山知恩院さまへ参拝させていただいた折「京都華頂大学(短期)・大学付属幼稚園」の門前を歩きました。すると「わたしらの勢至丸さま」という銅像が安置されていました。

 勢至丸さまとは、浄土宗をお開きになられた法然上人の御幼名です。そのお像は、勢至丸さまが九歳の時のお姿で、正座をして合掌しておられます。
 お像に彫られている文字を拝見しますと、「昭和七年四月宗祖降誕八百年慶讃・知恩院寄付」とあって「大東亜戦争中、金属回収に際し、献納するも終戦後、帰還」と刻まれていました。元々は知恩院さまに安置されていたお像であるとのことです。
 この勢至丸さまのお像の由来を諸上人にお伺いした所、大東亜戦争中、物資の不足から赤いタスキをかけられて、武器や弾丸に作り変えていく縁となってしまったそうです。ところが、終戦を迎えると奇跡的に帰還することとなりました。その経緯は、京都の仏具店の社長が、地方の工場を視察に巡っていた際、ある工場へ向かうと、端の方に見覚えがある銅像がありました。気になって「こちらのお像はどのようなご縁でここにあるのですか?」と工場の方に事情を尋ねると、「この工場には第二次世界大戦中、沢山の銅像が運び込まれていました。その銅像を工場の者がある程度ハンマーで叩きつぶしてから、溶鉱炉へ入れ、武器や弾丸に作り替えていく作業をします。ところが、この銅像も何度か工員の手によって、叩き潰されそうになったのですが、できなかったのです。なぜかというと、幼い子供の合掌した姿をみると、振り上げたハンマーが振り下ろせなかったからです。他にも銅像はあるからと、後回しとなり、この銅像一つ残して終戦を迎えました。元あった所が不明であったため、返すに返せずここに置いたのです。」
ということでありました。
 そのことを聞いた仏具店の社長は、このお像が元々総本山知恩院の境内地にご安置されていたことを伝え、台座だけが残っていた元の場所へ戻ってくることができたとのことでした。
 仏具を武器弾丸に変えてしまうという末法時代を感じさせるエピソードでありました。

 察し合い よろこばせ合い 折れ合いて 合わぬ性分 合わす合掌

 合掌は「相手の命を尊ぶ」という意味があります。私たちは、お互いに命は一つしかありません。かけがえのないものです。そんなお互いですから、奪い合うのではなく、与え合う、支え合う関係になりたいものであります。それを教えてくれる姿が合掌であります。
 私たちもお互いの命を大切にする人生を歩みたいものであります。

 海福寺  瀧 沢 行 彦









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

  本年度の観音堂大祭は、三島でも新型コロナウィルス感染で亡くなる方が

 増加しておりますので、住職のみで勤修いたします。

 お檀家さまの参拝はご遠慮下さい。 お札は、郵送申しあげます。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
3月17日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
傳心寺住職 井上 正信 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
4月21日(金) 同時刻  真楽寺副住職 勧山 法紹 師

 

宗祇法師の会 (3月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
3月27日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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