願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、2月15日です。





そのときの切符


満開の願成寺河津桜2020年


膨らみ始めた花芽


フライングした花

 連日、厳しい寒さが続いております。「大寒だから、しかたがないよ」との声が聞こえてくるように思いますが、「とにかく寒い」のひと言ですね。でも暦のうえでは、2月4日には「立春」を迎えますので、日に日に暖かくなるでしょう。

 ところで先般27日夜から28日朝にかけて近畿地方には、10年に一度の強い寒気が上空に流れ込んで、寒波や大雪で交通機関がマヒした。JR京都線などで18本の電車が線路上で動けなくなり、乗客が最長10時間近く車内に閉じ込められたという。鉄道も高速道路も、規定の基準に達していなかったので運行したというが、結果は看過できない重大なものであった。
 想定外という広報であるならば、誰にでもできる対応であろう。起きてしまった事象に云々するのは、後にしっかりと検証すればよいが、現在の状況や難しいことであるが今後の状況についてのアナウンスがないことが問題であろう。素人考えであるが、電車などは、駅と駅の間で止まることのない特別な運行はできないであろうかと思う。

 長年、新幹線定期で東京に通っていたので、電車の運行には注意してきた。通勤鞄には、300tほどのペットボトル、レジ袋、ティッシュペーパー、携帯のバッテリー等が入っている。あるとき電車のなかで駅弁を食べていると、箸が折れてしまった。短くなった箸で難儀したことがあってからは、鞄に割り箸も追加したが、使うことはなかった。

 平成27年6月30日いつものように,大学の講義のため東京に向かった。小田原駅に入線すると、「前方で電車か止まっておりますので、しばらく停車します」とのアナウンス、5〜10分の遅延はしばしばあるので気にはしていなかったが、さらに「新横浜、小田原間で車両火災のため、しばらく停車します」というので、火災では復旧しても授業には間に合わないので、大学に連絡を取り下車した。小田原駅には「のぞみ」や「ひかり」の追い越し線路があるが、開通するまで降りられないであろう。
 お昼時なので、友人と会いランチすることにし、食堂に入るとテレビで詳細がわかってきた。乗客が新幹線のなかで焼身自殺をはかったという。
 まず小田原の改札で旅行の中止を申し出て、「事故旅行中止 海小田原」証明(印)をもらう。食事後、在来線で三島に、改札で「事故返 三島」「誤入鋏 三島」の証明をもらう。新幹線の切符は入場すると左側に赤字で入場した日にち、時間、駅名が印字され、右側に使用済みの小さな穴があけられる。いずれも「誤入鋏 三島」で、本来の有効期限であれば、再利用できるようなる。なにか手放しがたく、再利用することはなく、今でも手もとにある。

 息子が大学院生の時である。授業後20時ころ帰宅のため東京駅へ行くと、台風で新幹線が止まっていた。すでにホームに入っている電車は、何時動くかわからないが、三島までは行くという。三島には十数本の電車がはいる電車基地があり、東京駅着の電車を基地に入れないと、つぎつぎに到着する電車が溢れてしまうのである。
 そこで息子はグリーン車の切符を買い、弁当に缶ビールにペットボトルを用意し乗り込んだ。そのころは携帯の電源はグリーン車には座席にあったので電池切れの心配もない。三島に着いたのは、翌日の朝4時であった。私が迎えに行くと、そう疲れた様子もなく降りてきた。新幹線が止まりそうなときは、クリーン車ということを知っていたからである。
 幼稚園の時、2階建て新幹線(2階立はグリーン車である)に乗りたいということで、日帰りで大阪まで恐竜博に出かけての帰り、豊橋近くであろうか集中豪雨で規制雨量を超えているとのことで止まった。運転がいつ再開されるかもわからない。
 すると、車内販売をしている女性がやって来て、「お子さま連れですので、よろしかったらお弁当と飲み物をどうですか?この新幹線に積んでいるのはこのワゴンと倉庫のほんのわずかです。」とすすめられた。2時間ほどで運転が再開されたが、早速購入した時の安堵感は計り知れないものがあった。
 以来、大幅に遅延しそうなときは「グリーン車」となったわけである。

 立春を前に、願成寺の河津桜も花芽を膨らませている。なかには「フライング」「目立ちがりや」「さき走る」「一番のり」を思う花をあるが、この数日の寒波に残念な結果になっているが。
 もうそこまで春は来ているのである。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

  本年度の観音堂大祭は、三島でも新型コロナウィルス感染で亡くなる方が

 増加しておりますので、住職のみで勤修いたします。

 お檀家さまの参拝はご遠慮下さい。 お札は、郵送申しあげます。

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
2月17日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
三明寺住職 大嶽 正泰 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
3月17日(金) 同時刻  傳心寺住職 井上 正信 師

 

宗祇法師の会 (2月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
2月20日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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