願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、5月15日です。





新緑萌ゆ


新緑(楠の木)


山もみじ

 コロナ禍でお寺での行事はすべて中止され、密とならないお彼岸やお盆のお墓参りをお願いしております。年忌法要などはご家族中心で、遠距離の方には無理してのご参加はなさらないようにお伝えいたしております。法要をおこないます場合には、マスク着用、手の消毒は無論のこと、距離を取っての着座、冷暖房の効果が劣ってしまいますが、一部戸を開けての法要がおこなわれております。

 コロナ禍での葬儀のおり、耳にいたしますのが、「亡くなっていかれた方と納得がいくお別れができなかった」との言葉です。
 ケアハウスに入っておられたお母さまが90数歳で亡くなられた方が、しみじみと話してくれました。
  「この一年のあいだ、施設からの要請で面会が、禁止されて
   おりました」
  「今までは、同じ町に住んでいましたので、用事がなくとも
   週に一度の訪問をいたしていたのですが」
  「高齢のため、子どもや孫の顔を忘れてしまうのではないか
   と心配でした」
  「面会が許されるようになりましたのは、亡くなる少し前で
   した」
  「高齢でもありますので、年に不足はないのですが、若くし
   て夫に先立たれ、50年間ひとりで頑張ってくれた母、寂し
   く亡くなっていかれたことが残念でなりません」
 ぽつりぽつりと話される息子さんを前にして、私たち僧侶は、お話をお聞きするしかできないもどかしさを感じました。

 また、連れ合いの方が入院され、やはり面会は許されず、携帯でのやりとりでした。一ヶ月ほどして、携帯が繋がらなくなりましたので、病院に問い合わせますと、
  「呼吸が苦しそうなので、酸素マスクをしています」の返事。
  「面会が許されたときには、口をきける状態ではなく、最期
   を見届けました」
  「定年も過ぎており、毎日でも会って話をしたかったのです
   が、できませんでした」
  「寂しい別れでした」

 コロナウィルスに感染された方のお葬儀も務めさせていただきました。厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドラインhttps://www.mhlw.go.jp/content/000653447.pdf」とはかけ離れたものでした。親族のコロナウィルス感染入院の知らせがあり、その後亡くなられたとの連絡、火葬場でその日の最後に火葬され、業者の方からご遺骨を受け取ってきたそうです。
本堂でご葬儀をいたしました。ガイドラインによりますと、もっともっと亡くなられた方に寄りそった最期を迎えることができるようにも思えるのですが、現実はまったく別なものでした。

 いまコロナ禍によって、「最期のお別れ」が著しく寂しいものとなっております。宗教者として、僧侶としてできますことは、その方のお気持ちになって伺うことしかありません。

 新緑に萌える境内が、わずかに癒やしてくれます。くしくも5月4日は「みどりの日」です。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









お 知 ら せ

  年忌法要は、新型コロナウィルス感染防止に配慮しておこなっております。

 なお、お墓お参りは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 源氏物語講座は、4月10日、17日より再開いたします。

 お施餓鬼会は、住職と役員で勤修いたします。檀信徒の皆さまは、

 参加できません。お札は郵送申しあげます。

 

宗祇法師の会 (5月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
5月17日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
5月21日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
   
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
6月18日(金) 同時刻  

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
 したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

 「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
 「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
 「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
 「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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