願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、4月1日です。





内陣と本尊


稚児行列


桂吉弥さんの落語


笑いが絶えません

 去る、3月8日私が所属している神戸市にある安養寺において、震災からの復興、落慶法要が執り行われました。

 安養寺の建物自体は、戦時中に建物疎開で壊され、その後仮の本堂として平屋の建物が作られましたが、その建物も20年前の阪神淡路大震災で全壊しました。
その時は他の方が住職をしておられましたが、13年前に私の父が住職になりました。
 今でも忘れません、父親がいきなり「神戸に行くぞ」といいだし、旅行かと思いきや「今日からこのお寺をみていく」といきなり今の安養寺の場所に連れてこられた日を。
そこには、あまり整地されていない境内に、小さいプレハブの倉庫や住居がぽつんとありお寺にはとうてい見えない風景でした。

 落慶法要当日は、3月ということで寒さの心配をしましたが、前日の夜降り続いた雨も当日の朝には上がり、9時半の稚児行列の時間になると、青空も見え始めました。
 稚児行列は、檀家さんのみならず、そのお友達の方も参加してくださり、雅楽の演奏者を先頭に、僧侶と稚児が交互に並びながらの行列です。実は、私の上の子二人と、兄の上の子一人も、黒い衣と赤いお袈裟のこぼんさんの格好で参加をしました。
都会では珍しい行事なので、道行く人たちは「お稚児さん珍しいね。可愛いね」と笑顔で見ておられ、付き添いのお父さん、お母さん方は我が子の可愛い姿を一生懸命カメラに納められていました。
 お寺に到着し本堂内に入っていくと、中では膝と膝がくっつく程ギュウギュウ詰めで檀家さんが座られて到着を待っておられました。
その中をお稚児さんの行列が進んでいくと、たくさんの笑顔でのお迎えと「可愛らしいね。こんなん見れて嬉しいわ」という声がいたるところから聞こえて、
お祝いの雰囲気がどんどん増してきました。

 その後、1時間ほどの法要の後、落語の席へ。
今回は私が最初にインドに行った際に一緒だった「桂吉弥」さんに来ていただき、お弟子さんと共に一席ずつお話して頂きました。
終始笑い声が絶えず、慣れた方は「よっ!」というかけ声もかけて下さり場を盛り上げて下さいました。
 楽しい時間、嬉しい時間はあっという間に過ぎるもので、約4時間の落慶法要は無事終わりました。

 特に印象に残っているのは、皆さんの笑顔。
今までお寺から足が遠かった人たちや、息子や孫を連れて参加される人たちなど総勢350人以上の方がお越しになり、たくさんの笑顔で落慶法要に華を添えて下さいました。
 帰り際には、「立派な本堂が出来て嬉しいわ。やっぱり木の本堂はいいね。」というお褒めの言葉を頂いた一方「長かったね。お疲れ様でした」という労いの言葉もたくさん頂きました。

 震災から20年。私たちが来てから13年。
本当に長かったですが、それ以上に無事完成した、そしてたくさんの方が集まって下さった嬉しさでいっぱいです。
 また、一生で一度体験できないであろう、一から伝統的な工程でお寺を建立する貴重な機会に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

 しかし、これがゴールではなく、ここからがスタートだと感じております。
ここから安養寺の新しい歴史が始まり、たくさんの人が集う場所となり、なにより祈りの場となっていくことを願っております。

 最後に、この震災からの復興が、東北で震災に遭われた方々に「時間がかかっても復興できる」という励みとなれば幸いです。

 私事ですが、今回で私の連載が終了になります。メルマガを書く貴重な機会をくださった魚尾上人、メルマガに関わる皆様、読んでいただいたすべての方に御礼申しあげます。ありがとうございました。

 安養寺  清 水 良 将









宗祇法師の会 (3月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
3月16日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(土) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

第347回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
4月17日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
十輪寺 菊地 博英 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
5月15日(金) 同時刻  万松院 吉田 宏得 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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