メルマガ発信担当者病気のため、発行が遅れましたことをお詫び申しあげます。

                                         OA牧場
願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、2月18日です。




切り干し大根(蛇腹切り)


鬼おろし

 ご承知のように、切り干し大根とは、大根を冬の空っ風に当てて干しあげた物である。一口に「切り干し大根」といってもいろいろあるようで、千切り、乱切り、そして写真のごとく蛇腹切りして干したものがある。切るときの間隔によって、また皮を剥くか剥かないかによって食感が変わり、千切りの切り干し大根には一度熱湯を通したものもある。さらに調理のとき、戻す時間によって、また食感が変わってくるので、いろいろな切り干し大根を楽しむことができるのである。

 切り干し大根を作るのは保存食を作るという意味もあるが、家庭菜園で過剰生産された大根を捨てられないところにもある。おろし大根にして楽しむが、家族3人の消費量はわずかなものである。そこで我が家では「鬼おろし」の登場となり、私がおろしてほぼ毎日大根1本を食べる。トッピングはいろいろと変わるが、それだけでは変化が乏しい。切り干し大根と同じく皮を剥いたり剥かなかったり、さらには鬼おろし器を3つ用意して使い回し、バリエーションを増やす。道具による微妙な個性を大切にするのである。
 蛇腹干しをした大根は、適当に千切って戻し、カレーの具とする。豚肉が相性がよく細切れでよいが、油身のおいしい肉がよい。我が家のカレーの肉は半分以下になったが、歯ごたえのある肉擬き(にくもどき)が頑張ってくれる。じつにヘルシーなカレーの登場となる。

 聖護院大根も出番を待っている。聖護院大根は、すぐに煮えるところが何よりである。5p角で10分もあればよい。出汁のきいた汁であっさりとした味もよいが、烏賊(いか)と煮たものが美味い。いわゆる鰤大根の烏賊版であり、朝は煮立てでほんのり烏賊味になった丸大根を楽しみ、夕方は充分染み込んだ大根を賞味することとなる。

 冬場は、日光を充分浴びた切り干し大根を筆頭に、大根たちが豊かな食卓を演出してくれる。食卓ばかりでなく、心も豊かになっていることに感謝の念を抱くには、我が家族はまだ時間がいるように思うが、大根三昧大根礼讃の今日この頃である。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久








 皆さま、寒い日が続きますがご機嫌いかがですか。
 さて、去る1月25日は浄土宗宗祖法然上人の御命日でありました。『法然上人行状絵図』に依ると、
 「十五日の午の刻(現在の正午から前後1時間)よりは念仏の声が微かであるがお唱えし、臨終の時、二十五日の午の正中(12時)には慈覚大師の九条の袈裟を掛けて、頭北面西にして「光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨」と唱えて眠るように息絶えた」
と御臨終の様子が記されています。
 現在では、4月に遠忌が行われていますが、法然上人の御命日は1月であり、1月では寒く参拝しづらいから4月になったと言われています。

 さて、本年は法然上人の八百年大遠忌であり、4月には総本山知恩院をはじめ、各大本山にて御忌が執りおこなわれます。五十年に一度の大遠忌であり、様々な法要や催し物が行われます。
 先週、新年のお参りを兼ねて知恩院へと行って参りましたが、4月に向けて様々に準備が行われていました。まず、三門から北大路までの参道が綺麗に舗装し直され、新しい和順会館もほぼ完成しており、2月25日に開館予定だそうです。また、三門を抜けて女坂には手すりが取り付けられる準備もされていました。
 知恩院は御影堂に参拝する際に男坂もしくは女坂を通らないと基本的には参拝ができません。どちらの階段も急である、もしくは馬用であった為にお年寄りや足の不自由な方には大変であったようですが、今回、女坂に手すりが取り付けられるので幾許か楽になるかと思います。また、最近の遠忌期間中は和順会館前から御影堂前までシャトルバスが出ていましたので、本年の大遠忌期間中もシャトルバスが走るかと思います。

 五十年に一度の大遠忌を是非とも、浄土宗の檀信徒の方だけでなく、一般の方にもお参りしていただけたらと思います。総本山知恩院では八百年台遠忌の期間を3月26日から4月25日までとし、様々に行事を予定されているみたいなので京都にお寄りの際には是非お参りください。

 天主君山現受院願成寺副住職
 魚 尾 和 瑛


整備された参道


手すり工事中


新和順会館









第297回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
2月18日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
三明寺住職 大嶽 正泰 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
3月25日(金) 同時刻  整体師 泉  洋 師

 



お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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