願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、6月16日です。



普段、元気で、バリバリ仕事も遊びもするのが好きです。

 五月の初めに気管支炎にかかり、二週間以上ほとんど家から出ない日々が続きました。言うまでもなくゴルデン・ウィークは、あったようでないものでした。息しづらいし、夜は寝られないほど咳は出るし、微熱で寝ている間汗をかいてしまい、夜は一晩中冷えないように寝巻きを着替えたり、大変でした。
 幸いにその期間、色んな方に助けていただきました。日頃、健康が当り前のように走り回っていますが、ちょっとでも病気になったり、けがをすると、いつもの健康が有難く感じます。今回は、病気が長引いたので、特に感じました。そして、いつもお世話になっている回りの人たちがどれだけ有難い存在かと思わされました。
 空気のように、目に見えない健康などを当然と思っていますが、いざとなると健康が一番ですね。健康がなければ、やりたい事を何もできません。勿論、仕事もできません。できても、思うようにはいきません。普段、元気な人は、あまり健康のことを意識していないかも知れません。そして、幸せに生活をしているかも知れません。でも、これは当り前ではありません。

 お念仏もそのように考える事ができると思います。普段、あまり意識していないかも知れませんが、当り前だからこそ感謝しなければならないのではないでしょうか?現在、浄土宗の『知恩』という雑誌に「英語で読む法然上人のお言葉」というセクションを毎月編纂させていただいています。すでに英訳された『選択本願念仏集』や『元祖大師御法語』などからある短いところをピックアップして、それに対応する原文、現代語訳と短い解説、そして英語の単語を日本語で簡単に紹介します。
 これは私にとって楽しい作業で、非常に良い勉強になっています。毎回、たった2ページの短いものですが、一つずつ法然さまのお言葉を丁寧に読みますと簡単のようで、とても意味深い、尊いお言葉です。そして、どのように我々凡夫が救われるかと、法然さまは長く、深くお考えくださったことをとても感じるようになりました。改めて、このお言葉を読むと感謝の気持で心が打たれます。やはり、最終的には、法然さまのメッセージというのはとてもはっきりとしています、往生(阿弥陀さまの浄土に生まれること)するには、ただ一向にお念仏を唱えなさいと言っています。後世に安らぎで平和の世界に生まれるために、今阿弥陀さまの名号、南無阿弥陀仏と唱えなさいと法然上人は教えてくださっています。

 科学的、物質的な世の中では、中々分かりにくい教えかもしれません。また、前世も後世もどうでもよいと思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、お念仏の教えは、健康のようで、元気なときは別にその尊さを感じないですが、いざとなると、お念仏の尊さが分かると思います。ハワイでは、お檀家さんの臨終の際に父が病院やお家に跳んでいきます。そして、最後に必ずお祖父ちゃん、お祖母ちゃんは手を合わせて死んでいきます。このお姿こそ大往生だと思います。
 健康のように、普段元気なときは死のことなど考えません。後世のことも考えませんが、これは健康のように、お念仏があることを当り前に思っているからこそ、あまり意識しません。でも、地道に考えるとやはり健康もお念仏も感謝の心で受け取ると日頃の人生がどれだけ幸せになるかと思います。

 原 真 理


 政府教育再生懇談会が、子どもを有害情報から守るために、小中学生の携帯電話の使用を制限する報告をまとめ、福田首相に提出した。福田首相は「携帯電話を子どもたちに与えていいものかどうか。それは、親がしっかり判断しなければいけない」とのべている。
 いわゆる有害サイトへのアクセスが問題となっている。小中学生が、掲示板等を通じて見知らぬ人と、メール交換しているのである。それも複数の人たちとの交換を楽しんでいるようである。一般的には友だちや親とするのが中心であろうが、20%の子供たちが見知らぬ人とのメール交換をしているという。

 私もささやかであるが、メールを楽しんでいる。妻ともメールをする。用事が中心であるが、時にはいろいろな感想を交わすこともある。息子は用件のみである。お金の請求と駅から自宅までのアッシー君である。何年前であろうか、息子が浄土宗の研修道場でハワイに行った。現地で携帯電話を借りることになっていたので、メールで電話番号を知らせるよう督促をした。電話番号の数字のみが送られてきて、日本語はない。親の心配が伝わっていかないのが、すこし寂しかった。

 仕事でのメールは別として、メル友と呼べる人は何人かいる。どうも男は携帯でのメールは苦手のようで、女性の方がこまめにメールをしてくれる。
 親友の奥さんからもメールが来るので、時にはわたしからもする。ある時、居酒屋でお酒を飲んでいたが、混んでいて「つまみ」が遅い。暇に任せてメールをする。すると奥さんが、自宅の夕食の料理を写メにして送ってきた。「お店の料理ができるまでの、つまみにしてください」とある。なかなかウエットに富んだメールで楽しい。

 またある同級生夫妻と、しこたま飲んだ。ご主人は帰って熱い風呂に入って寝るというので、「それはやめた方がいい」と強くいってわかれた。つぎの日の朝、奥さんから「やはり、熱い風呂に入って寝ました」とのメールをいただいた。次回はもっと強く注意をしよう。

 今、子供たちの携帯を禁止して、果たして問題が解決するのであろうか。子供の教育上よくないからと禁止することは、あまりにも安直であり、真の問題解決とはならないであろう。こうした発想ならば、「天下り」も「税金や年金」の無駄遣いも、つぎつぎと禁止をすればよいではないか。
 携帯への不正請求を親に相談したところ、そのサイトに親が利用していない旨連絡をしたこと、子供に注意して今回限りと親が払ってしまった例を知っている。

 ところで、そうしたことを考えている人たちが、どれだけ携帯メールをしたことがあるのであろうか。ますます情報社会はすすんでいくであろうし、次からつぎへと新しいアイテムが登場してくるであろう。ただ禁止するという手法は、あまりにも短絡的といわねばならない。携帯等の新しいアイテムは、諸刃の剣(もろばのつるぎ)であること、その使い方を教えていくことのが重要であろう。
 禁止するだけならば、わたしでも政治家そして政府懇談会のメンバーになれるだろう。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


My携帯電話


 

第265回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
6月20日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
福泉寺 岩佐 善公 師
参 加 費
無料
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
7月18日(金) 同時刻  願成寺 魚尾 孝久 師

 

墓地清掃

 恒例となりました、お盆の墓地清掃をおこないます。檀信徒総出でのお掃除の機会でもあり、また、「そうめん流し」も用意いたしておりますので、ご家族とともにご参加いただけますようお願い申し上げます。

日   時
7月6日(日) 9時より(雨天決行)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

本メールマガジンがご不要な方は、下記URLから配信を解除できます。

http://ganjoji.com/mlmaga.html (解除・退会)